懸魚(げぎょ)
お寺の屋根、破風の拝み部分についている飾りを、懸魚を言います。
先日の台風21号による影響で、最乗寺様本堂の懸魚「ひれ」部分が欠落しました。
当初は「ひれ」のみを新調する予定でしたが、足場をかけて間近で見てみると、
全体的に傷みが激しく、近い将来同様な事が起こり得るとの思いから、すべて新調することとなりました。
懸魚にはいろいろな形があり、彫り方も多々あります。
決して現状の懸魚が間違っているとか、おかしいと言うものではありませんが、
屋根の勾配に対する大きさや形、六葉(上部にある菊座)の位置などのバランスを調整して、
新調することにしました。
こちらが新調した懸魚です。
いかがですか?ちょっとスマートになったと思われませんか?
懸魚本体の大きさは、拝みの頂部から縦4尺6寸(約1m40センチ)、
幅3尺(約90センチ)、左右のひれは、長さ3尺あります。
運搬時、軽トラックの荷台に載せた写真です。
全体の大きさや、彫りの深さや六葉もご覧いただけると思います。
年内にお納めすることができ、安堵しています。